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サン*ロレンツォの夜 [映画]

イタリアで第2次世界大戦でおきた痛ましい話を基にしたタヴィアーニ監督の映画。

騙された司祭が聖堂に村の人々をあつめて避難させるのだが、それは前日パルチザンによって殺されたナチスドイツの兵士の報復のため、村全体の人間を爆死させる目論見だった。

そのことに気づいた村長は自分の意見に賛同する村人たちを連れて逃避行する。
案の定聖堂に爆薬が仕掛けられ、ほとんどが爆死する。

一方村長に率いられた村人も敵軍に見つかり何人かが殺される。単独で行動して撃たれたり
草原で壮絶な銃撃戦があったりと危機一髪みたいな行軍を続けるがついにナチスやファシストは敗戦となり、解放される。

たった一日でおおくの命や家屋が失われる。
そういえば、地元でも終戦の日に爆撃にあっておおきな被害がでたはずだ。

もう負け戦あるいは勝ち戦とわかっていても人は復讐しようとする。
これは情けないことだと思う


しかし、映画はその話より、村長の何十年も秘めた恋心がその夜達成されるというところで終わっているし、戦いよりもその衝撃に酔う一人の男性の熱い思いが描かれたように思える。

やっとたどりついた一軒の家で二人は一つの部屋にふりわけられて、そこで結ばれるのだが、年老いた男女が、なんの思惑もなく、少年少女のように愛し合ったであろうこの物語は、若い人にもきっと理解されうだろう。

愛はそうあってほしい。
歳はとっても、人を思う心が愛につながるということを、最後を迎えるまで忘れないでいたいものだと思った。
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