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カオス・シチリア物語 [映画]

タヴィアーニ監督のDVDをみた。

この監督の映画は以前「サン*ロレンツォの夜」という映画をみたことがあったので、興味深かった。思ったとおり、独特の語りで、イタリアの風土と人が描かれている。

カオスはそういう名前だという始まりだ。
そうか、、、混沌は大昔から人々に存在していたのだ。
現代人の特許ではない。

4個の短編からなる映画なのだが、ひとつひとつのカオスがある。
解決不可能なのに、いつのまにか人はカオスと共存して平和な顔をしている。
それは。大昔から人が思考というやっかいなものを知ったときから続く運命みたいなものだ。

だが乗り越えようとしたとき、知恵がわき、次の展開が始まる。
これが人間の歴史だと思った。

イタリアの映画はいつも、暗い悲しみと笑い出したくなる陽気さが混沌としている。

つい100年前ぐらいまで、文明国といわれているヨーロッパでも、たった一握りの富裕層以外は勤勉に働いてわずかな喜びに幸せをかんじていたのだと思う。
ここに描かれている物語は私たちのこのあいだまでの先祖の物語かもしれない。

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