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ブルージャスミン [映画]

GWの後遺症というのか、借りてきてしまったDVDを中半義務的ともいえるローテで今日も続き映画鑑賞した。
「ブルージャスミン」
ウデイアレン監督作品だとはしらずに借りた。
観終わって、そうか、、、彼の作品だったのかと納得。

「ヴィヴィアンリィが昔演じた「欲望という名の電車」と内容が酷似していたが、どこかユーモラスというか、テネシーウイリアムズの暗さとか、狂気は感じられなかった。
独り言をいい安定剤に頼っている女性は、病人といえば病人かもしれない、強い衝撃に出会ったとき、人は自我を失い、言葉すらでなくなったりする、うわごとをいうこともある。
これは狂気なのだろうか?

たとえば、戦争で殺戮を目の前で見た人間が平常心を失い異常な行動にでたり、変人とよばれるような生活を送ったりすることは、狂気とよばれるのだろうか?
私はむしろ、そちらのほうが正常なような気がする。

信じ切っていた夫が稀代の詐欺師だったという衝撃、さらに何人もの女性とかかわっていたという裏切り、その位置にたったとき、過去の悦楽の生活から立ち直れないでさまよう人間を非難や誹謗はできない。
「運」悪くそういう状況に置かれたとき、正常にふるまえる人間は、むしろおかしい、、というくくられ方をしたくなる。

そしてウディアレン独特のみんな笑っちゃおうみたいな結末も現代の落とし穴を皮肉に片付けている。
きっと彼女はいずれ誰かによって病院に送られるのだろう。
現代の物質優先の社会では、聡明さよりもセンセーショナルな派手さに人々は価値観を覚える。
いや大昔からそうだった。
強いもの、豊なもの、それに集まっていくのが生き物の生きる道だったのだろう。




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